作家志望で三児育児中の40代主婦

長女(8歳)、次女(3歳)、長男(1歳)の育児をしながら、小説やエッセイを書いています。

子ども達が風邪でダウン。授乳しながら、ボーッと考えたことを綴った日記のようなもの

f:id:minamuchan:20210727131619j:plain 次女3歳と長男1歳が風邪でダウン。
 次女は幼稚園を欠席。長男は家庭保育なので、一日中二人の看病。13時30分には長女8歳が学校から帰宅します。

 うーむ。今日も小説執筆は難しいかな。来年3月締切の文藝賞に応募すべく、長編300枚に着手しているのですが、なかなか執筆時間が確保できず。
 今、このブログは長男に添い乳しながら片手で打っています。先程から、食器洗い→長男目が覚め泣く→長男に添い乳、寝たら食器洗いへ戻る→を繰り返しています。次女はテレビでひまわりチャンネルを観ています。目が悪くなるので、そろそろテレビを消したいが、やることなくなると、退屈で騒ぎ出し、長男も寝られず号泣、お昼ごはんの準備ができなくなるという事態か予想されるので、もう少しテレビに頼リます。
 テレビや動画育児のしすぎが良くないのは、重々承知だが、今日だけはすみません、って感じです。

 スマホで小説執筆ができればいいのですが、まだ片手打ちに慣れない40のおばさん。スマホに変えたのは、つい3ヶ月前。と、言っても契約はまだしておらず、電話はガラケーです。自宅にWi-Fiがあるので、ほほネットのみの利用です。

 現在、着手中の長編小説はまだプロットの段階で、起承転結の起すら書いてない。キャラクター設定とストーリー構成を思案中。週1で、地元の小説講座に通っているので、講師に相談しながら進めています。
 来年4月には、育休が明け、職場復帰となるので、最後のチャンスかなーと思っています。まあ、私の性格上、仕事と育児しつつ、何とか時間をひねり出し、小説執筆を続けそうな気はしますが…。
 仕事は美術関連。正職員なので、週5勤務のフルタイム。時期によっては残業、休日出勤もありの職場です。とてもやりがいのある、楽しい仕事なので、ストレスはほぼなし。だから、復帰はかなり楽しみなのですが、小説家になりたい夢はずーっと諦めきれない。
 2つの仕事を両立できるようになるのが理想です。3人育児中だし、困難な道だと思うのですが、やってやれないことはない。
 子ども3人がHSCで、超絶敏感、繊細な子達なので、育児には大分、気を遣います。スクールカウンセラーや教育相談室の心理士さん達にアドバイスを受けながらの育児。
 私、大分アホな問題ありな性格なので、育児に自信がなく、今年からペアレントレーニングというものに通っています。月2回、2時間の講座。発達障害や様々な課題をもつ子どもとの関わり方を学ぶ講座です。
 受講者同士で子ども役、親役をするロールプレイング等もあり、楽しく受講させていただいています。
 明日もペアレントレーニングがあるのですが、課題がまだ仕上がっていません。毎回、宿題が出るのです。これから、取り掛かります。

それって私のことかしら

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それって私のことかしら


「ミユミユなんて、産まれてこなければよかったのに」 

四歳の娘に、そんなことを言わせてしまった。

 今年の八月に次女ミユミユが誕生し、長女セーラのアイドル時代は終焉を迎えた。ごはんを食べているだけで「えらい」と褒められ、ちょっと躓いただけで、じいじ、ばあばが飛んできて手厚く介抱してくれる。まさに我が世の春状態。突然現れた新参者に、その地位を大きく脅かされることになろうとは、セーラ自身、思ってもみなかっただろう。

 下の子が産まれると、上の子は母親の愛情を取られたと感じて「赤ちゃん返り」をすることがある、ということは、育児書を読んで知っていた。私がミユミユにかかりっきりになってしまい、セーラに寂しい思いをさせないように気を付けよう、と出産前から夫婦で話し合っていた。

 しかし、そう簡単にうまくいくはずもなかった。ミユミユが生後一カ月の頃、一日に数十回と泣いていたが、その理由はほぼ「母乳が飲みたい」。夫が抱き上げてあやしても、顔を真っ赤にして、いつまでも泣いている。だって、求めているのは抱っこじゃなくて母乳なのだ。男に用はない。

「ミユミユに授乳してきていい?」

 私の膝に座り、パズルをしていたセーラにお伺いを立てると「え~」と口を曲げて抗議する。

「ミユミユ、お腹すいて泣いてるよ。かわいそうだねぇ。赤ちゃんは母乳しか飲めないんだよ。まだ、ごはんが食べられないからさ」

 セーラはしぶしぶ「あげてきていいよ」と不機嫌な顔でオーケーをだす。だが、時折、授乳中のミユミユの頬をグイグイと押し、私の胸元から引き離そうとすることがあった。そんな時は、どんなに言い聞かせても納得せず、私の背中を蹴りながら「いやだぁー!」と号泣する。ミユミユが産まれるまで、セーラはいつも私の膝の上に座っていた。自分の居場所が奪われてしまったようで悔しかったのだろう。仕方なく母乳を搾乳機で搾り取り、哺乳瓶に入れてミユミユに与えていたが、搾乳は痛いし、肩は凝るしで辛い。粉ミルクは味が苦手なのか一切受け付けなかった。

 夜間は二時間おきに母乳を欲しがるので、眠たくて、つい、添い乳(横になった状態で授乳すること)をしていたが、たまにセーラが目を覚ましてしまうことがあり、夜中の授乳シーンを目撃しては私の背中を蹴り、泣いて怒っていた。

 ミユミユが一歳になったばかりの頃、事件はおきた。

二人を連れて買い物へ行こうとした時、マンションの駐車場で財布を忘れてきたことに気が付いた。「ママ、うっかりだね~」なんてセーラと笑いながら話し、エレベーターで自室のある六階へ上った。この頃、ミユミユは一人歩きができるようになっていた。なぜかエレベーターの中が大好きで、六階についてもペタンと座り込み降りようとしない。「着いたよ、おいで~」と声をかけても、私達が先に外へ出ても、絶対に動かない。いつもは仕方なく抱き上げて降りるのだが、その日に限って、私の手を払いのけ、イヤイヤと駄々をこねる。セーラは扉が閉まらないように、外からボタンを押し、待ってくれていた。

 その時、ふと危険な考えが頭に浮かんだ。エレベーターから自室まで走って五秒。玄関ドアの鍵を開け、靴箱の上に置いてある財布を取り、鍵をかけるのに十秒。エレベーターまで戻るのに五秒。計二十秒。それくらいなら、セーラは外側からボタンを押し続けていられるだろう、と考えたのだ。

「セーラ、ママが財布を取りに戻っている間、ボタンを押し続けていられる?」

 セーラは一瞬驚いたような顔をしたが「うん、だいじょうぶ!」と力強く頷いた。

「二十秒で戻るから! すぐだから、お願いね!」

 エレベーターの奥で、きょとんとした顔で座りこんでいるミユミユをチラリと見届け、ダッシュで自宅へ戻った。靴箱の上に置いてある財布を手にとった瞬間「ミユミユーーーッ!」とセーラの大絶叫が聞こえた。何事っ!?

 私は急いでエレベーターへ戻った。ミユミユが扉に挟まったのか? 嫌な予感がし、心臓がドグドグと音を立てる。

「わあぁぁぁぁ!」

 セーラはゾンビでも見たかのような顔で泣き叫び、床にへたり込んでいた。エレベーターを見ると、上の階に上がっている。どうやら、ボタンを押し続けていることに疲れ果て、指を離してしまったとたんに扉が閉まり、ミユミユを乗せたまま上の階に上がってしまったようだった。

「ミユミユーッ! ミユミユーッ!」

 マンション中にセーラの絶叫が響く。上の階から「ぎゃあーっ!」とミユミユの泣き叫ぶ声がきこえ、その声を聞いたセーラは恐怖で頭を掻きむしり、半狂乱になって床を転がった。

 私はミユミユのいる階まで、階段で駆け上ろうと思い、階段のある方向へ向かった。あ、でもエレベーターのボタンを押して六階に戻したほうが早いかなと思い直し、引き返してボタンを押した。でも、やっぱり、上の階で扉が閉まる時、ミユミユが誤って扉に指を挟んだりしたら危ないかも。やはり階段で上がろうと思い直し「セーラ、ここで待っててね!」と言い、階段へ向かった。この時、私は頭の中がパニックになっていて、的確な予測・判断・行動は無理だった。

「ママーッ! ミユミユがっ! 指がはさまってるー!」

 背後から、セーラの叫ぶ声が聞こえる。慌てて戻ると、すでに六階へ戻ってきていたエレベーターの扉が開き、外へ出ようとしたミユミユの指がスライド式の扉の隙間に挟まっていた。

 まるで地獄絵である。一歳児の小さな指が扉に挟まり、痛みに泣き叫んでいる。それを間近で見て、恐怖で号泣する五歳児の姉。私はスライド扉の片側を強く押して隙間を作り、ミユミユを救出した。指は真っ赤になっていた。

「ごめん、ごめんね、ミユミユ! セーラ、ごめん!」

 泣き叫ぶ二人を抱きしめ、必死に謝った。ミユミユの指は赤くなっていたが、重症ではなかった。ミユミユはすぐに泣き止んだが、セーラは私にしがみつき、いつまでも泣いていた。相当、ショックを受けたようだ。

「ごめんね、セーラ。ママが悪かった。怖い思いをさせてごめん・・・」

 ガタガタと体を震わせているセーラの様子を見て、これはトラウマになってしまうかも、と頭の中はグルグルと後悔と自責の渦が回り続けていた。どうしよう・・・。

 

「なんてことしたの。五歳の子供にボタンを押し続けさせるなんて」

 夜、仕事から帰宅した夫に事情を説明すると、怒りと侮蔑が混ざったような目で私を睨んだ。

 私は何も言えず、俯いた。この出来事がセーラの心に影を落とし、エレベーターに乗るたび思い出して、苦しい思いをすることになったら・・・。ああ、なんてバカなことをしてしまったんだろう。床に額をこすりつけて、セーラとミユミユに謝りたかった。

 翌朝、保育園へ行く時に「エレベーターに乗るの怖い?」と玄関先でセーラに聞くと「うーん」と考え込んでいる。そうしているうちに、ミユミユはヨチヨチ歩きでエレベーターの前まで一人で進んで行った。昨日、指を挟んで泣いたことなど、すっかり忘れてしまっているようだ。

「あっ、ミユミユがっ」

 セーラは慌てて後を追った。そして、エレベーターに乗りたがっているミユミユのためにボタンを押した。私はハラハラしながら二人の様子を見ていた。大丈夫かな。扉が開くと、いつものようにミユミユが我先にと乗り込んだ。その時、セーラは・・・。

 なんと、エレベーターの扉に手をかけ、ミユミユが乗り込むのを静かに見守っている。乗り降りの際に、扉側面に人や物が当たると反応して開く「セーフティーシュー」とよばれる部分を手で押さえていた。ミユミユが中でぺたりと座り込む姿を確認すると「ママも入って。セーラがおさえておくから」と言うではないか!

「あ・・・、ありがとう!」

 私が中に入ると、セーラはセーフティーシューを押さえたまま、くるりと体の向きを替えて乗り込んだ。そして、背伸びをして一階のボタンを押した。

「セーラ、すごいね。ドアを押さえておけるなんて!」

 セーラは何も答えず、エレベーターが一階に到着すると、再びセーフティーシューに手をかけ、ミユミユと私が降りるのを静かに見届けた後、ひらりと外へ出た。

 なんということか。その後、エレベーターに乗るたびに、セーラは私達が乗り降りするまでの間、ひたすら扉を押さえ、挟まらないように見守る、優秀なエレベーターガールになったのだ! 聞くと、つま先立ちで長時間ボタンを押すよりは、セーフティーシュー押さえておくほうが楽だと、夫から教わったらしい。

 エレベーター事件以来、ミユミユに危なっかしい行動が見られると「きをつけて! あぶないよ!」と姫を守る騎士のように、セーラがすっ飛んでくるようになった。ミユミユの小さな手を引き、転ばないように、ぶつからないように支えている。そんなセーラに、ミユミユはすっかりなつき、近頃では私よりもセーラの方へくっついていく。

 ある日、トイレに入っていると「うわーん」とミユミユの泣く声が聞こえた。次の瞬間、ドンドンドン! とドアを強くノックする音。

「ママ! ミユミユがお腹すいて泣いてるよ! 早くおっぱいあげて!」

 ドアを開けると、セーラがミユミユを抱っこして立っている。あんなに嫌がっていたのに、今では率先して授乳を勧めるようになった。ソファに座り、授乳すると「良かったねぇ」と声をかけ、優しい瞳でミユミユを見つめている。

 姉妹愛の育っていく二人を見て「エレベーター事件、いいんだか悪いんだか、いや、悪いよ」なんて複雑な心境になる。

 何かの本で読んだが、母親がしっかりしていない場合、子供がしっかり者に育つ場合があるという。世間一般では、それを反面教師というようだ。

猫に小判

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猫に小判

 本好きの長女(8歳)は、大の本好き。学校でも家でも、本を読んでいることが多いです。特に歴史マンガが好きなようで、偉人の細かいエピソードに妙に詳しいです。

 私の知らない知識を豊富に持っているようで、すごいなー、えらいなー、とただただ関心しています。

 私は子供の頃、全く勉強しませんでした。なので、一般的な知識は平均より大分下だと思います。子供たちが成人したら、夜間学校に通って、勉強しなおしたいなー、と時々考えています。

 

ニーチェと七歳児

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ニーチェな七歳児

「深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているのだ」は、19世紀のドイツの哲学者、フリードリヒ・ニーチェの言葉です。

 長女(8歳)が七歳の時に、急にこの言葉を使ったので驚いたことがあります。

 

 怪物と戦う物は、その過程で自分自身も怪物になることのないように気を付けなくてはならない。深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているのだ。

書籍「善悪の彼岸」第146節より

 

 この言葉を聞くと、暗闇に二つの目が浮かんでいて、こちらをじっと見ているイメージが湧くので、ゾッと背筋が寒くなります。

 たしかに、夜中にこの言葉を思い出すと怖くてトイレ行けないよなぁ、と思います。しかし、七歳であんた、すごいよ、と感心してしまいました。

 

 

 

石ころ大好き

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石ころ大好き

 長女(8歳)、次女(3歳)も1~2歳の頃は、石ころが大好きでした。公園に行くと、遊具では遊ばずに、落ちている石ころを拾い集めていることもしばしば。気に入った形や色の石ころを発見すると、自慢げに見せに来てくれました。

 洗濯していると、ズボンのポケットには必ず石ころが入っていたものです。小さい子にとって、石って魅力的なんでしょうね。

 

うさぎ大好き

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うさぎ大好き

 幼稚園のうさぎは葉っぱが大好きで、息子(一歳)が葉っぱを差しれると、ダッシュで駆け寄ってきてくれます。息子の歓喜の高速ステップはとても面白いです。

 毎日、息子と交流してくれてありがとう、うさぎ、と、つい心の中で呟いてしまいます。

チャイルドシート、大嫌い

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チャイルドシート大嫌い

 車のチャイルドシートが大嫌いな長男(一歳)。

 ベルトで体をガッチリ固定されてしまうので、嫌な気持ちは分かるのですが、つけないと危ない・・・。

 これまでは、泣いて暴れる長男を無理やり押さえつけ、ベルトを装着していましたが、毎回、力づくで押さえつけているのは、心が痛い。

 ある時、上の娘達が猫の鳴き声を真似て遊んでいる時に、長男がキョロキョロと猫の姿を探している姿を発見。これは、使える! と思い、チャイルドシート装着時、大暴れしている時に「にゃ~」とやってみると、ピタリと体の動きが止まりました。キョロキョロと猫の姿を探しています。母の声真似とは気づかず・・・。ニヤリ。

 エンジンをかけて、車を発進させてしまえば、こちらのもの。車の振動を感じると、次第に大人しくなってきます。信号停止時にまた大暴れしますが、その時はまた「にゃー」。

 以来、この方法で大人しくさせています。いつまで騙されてくれるでしょうか。